コラム

ビジネスマンの心構え

第1回 MOTIVATION…人が人を動かすということ

チャンス(CHANCE)という言葉は今や完全に日本語の一つになっていますが、どういう意味に皆さんは捉えていますか?学校で習うとき和訳は『機会』という言葉で教えられますね。しかし、不思議なことに『機会』という言葉を英語にするとオポチュニティ(OPPORTUNITY)ですよね?では、チャンスという言葉はどのように捉えたら良いのでしょう。答えは『好機』というのが最も近いのではないでしょうか。これは文字通り良い機会という意味で、悪い機会にはチャンスと言わないのです。他にも日本語化出来ていない言葉があります。最近の流行ではモチベーション(MOTIVATION)という言葉がありまして、動機付けやる気とかいう意味でよく使われていますけれど、前向きにやっていこうという意味ですね。人材育成の場面でもそうですが、最近では子育ての場面でもモチベーショナルといった具合に使われたりもしています。本当は、本来人間が動くための心で「実現されるという信念を伴う期待に支えられた欲望」という難しい意味の言葉なのですけれど…。今回は「人を動かす」というテーマで考えてみましょう。

これを考える上では人類の歴史を3つに分けて考える必要があります。石器時代のような大昔は、人が人を動かすというのは、単純に力の強い人間が恐怖とか権力で動かしていました。例えば洞窟の中から力の強い大男が「お前は魚を捕ってこい」「お前はイノシシを捕りに行ってこい」とかいう形で弱い人間を動かしていました。その根本にあったものは恐怖とか権力といったものです。そこから時代が変わり、人間が知恵を使い貨幣というものを産み出すと、人を動かす形態も併せて変化していきました。報酬のモチベーションに変わるわけです。「これをあげるから、これをやってください」といった、ある種の取引のような中から発生する報酬によるモチベーションに変わるわけです。

馬を走らせることに喩えると、最初は鞭で走らせていたものが、次には人参をぶら下げて走らせるという流れですね。 では現代ではどうでしょうか。以前EQという言葉が流行語にもなりましたが、心で人を動かす時代といえるでしょう。言ってしまえば心構えが人を動かすということです。まさに、現代の若者達は『やり甲斐』とか『生き甲斐』という言葉のもとに『好きなことをする』というスタイルが中心ですから、心でモチベーションを高めてあげることが重要なのです。特に昭和後半からは物もたくさんありますし、充分な報酬がなければ動かない、また報酬を与えても動かしきれないという時代になってきました。まさに心の時代の到来です。人間は自分のやりとりで納得した時には、一見難しそうなことでも結局やり遂げてしまうパワーを持っています。もちろん自分を納得させるためのものであったり、名誉であったりという報酬は必要ですが。とはいっても内面の問題を解決させることが最大のポイントです。それも継続されたものというのが一番強いモチベーションです。

モチベーションを高めてあげるには、常に自分のテンションを高い位置で保っていられる自分でいさせてあげる、ということで、これが積極的に動いていく自分を作り上げて行くのです。そのホットボタンがどこにあるのか分かるようになるのがある意味成長でしょう。セルフコントロール、セルフモチベーションといいますけれど、自分で自分を動かせる術を知っていることは重要です。人間は自分のやりたいものをやっている時が一番輝く、だからそのやりたいものをいかに早く見つけるか、そして、それにつながるボタンをいかに見つけ出すかということです。熱中する者を見つけて、それにまっしぐらに進んでいくということですね。

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