コラム

ビジネスマンの心構え

第2回 人間の欲求段階説…オンリーワン【自己表現】を

今回は人間の欲求についての話です。人間の欲求というものは、実は順番があるのです。マズローとかも五段階欲求説などと言われておりますけれども、まず根底にあるのは、生理的欲求というものです。例えば地震があったとします。地震が発生すればまず第一段階は「水を下さい」となりますし、次は「食べ物を下さい」、そして、「住むところはどうしよう」という衣食住といった根本的な所から入ります。その次に、今度は安全安定欲求というものがあります。健康で経済的にも不安の無い生活を毎日送りたい、という欲求があります。これは生活に対しての危機感が無い場合に生じます。例えば、幕末の志士達は京都に居ることが多かったのですが、桂小五郎(後の木戸孝允)なども朝、眼が覚めて、「あ、今日も首がある」と喜んで、そこから一日を始めた、といった話があります。

その次の段階になると社会的な欲求である「親和欲求」になります。組織や集団に属したい欲求です。「帰属欲求」ともいわれます。社会に属して人間らしいコミュニケーションをとりながら生活したい、という精神的な満足を望む段階になります。この「親和欲求」が満たされると、次に人間は「尊敬されたい」と思います。自分が属している集団の人々から尊敬され、自分の価値を確認したいのです。これは「尊厳欲求」と名付けられました。

最後に出てくる人間の最高の欲求というのは、自己実現欲求です。夢欲求といってもいいと思いますけれども、自分のやりたいことをやっている若しくは実現しているということです。成功というのは他人と比べなくても、自分にとって価値のある目標を前もって設定し、段階を追って実現していくということですから、自己実現オンリーワンの成功以外の何物でもありません。本当に人間の心の満足というのは、その人一人一人違って、一つの物を取り合うという成功ではなしに,実は分け合うという成功なのです。お互いがアシスタントであり相手に対してアシストしあうと。それで自分もしてもらうという。

人それぞれの成功を満足させるために人間はやっていけるのだと、お互いやってあげるんだという、そういう意味なのです。そして自己実現になるという。その人のなりたい像というのは、その人にしか無いわけです。そういう順番があるということです。それで全てを満足させていくという。何よりも21世紀は心の時代といわれていますから、やはり自己実現、夢実現という以上に何も無いのではないでしょうか。自分が本来何のために生まれて、何をして生きるのかという、そういうところを常に追求するということですね。ライフワークを見つけるために、ということです。

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