コラム

ビジネスマンの心構え

第4回 真のセールスとは…「自分自身を売り込む」

アファーメーションという言葉があります。これは「イメージ通りになっていく」ということです。例えば冬によく見られる光景ですが、挨拶として「風邪ひいていない?」というものがあります。これは相手の体を心配していう言葉ですが、実は逆効果な場合もあるのです。風邪という病気を具体的にイメージしてしまうわけです。そして、そのことで「どうも熱っぽいな」「ちょっと寒気がするな」などと自ら思い始めてしまい、結果として本当に風邪をひいてしまうわけです。これが「病は気から」という言葉のメカニズムかもしれません。これは少々ネガティブな例でしたが、これなどは「イメージをセールス」した例です。余談ですがセールスというと、日本では比較的ネガティブなイメージがあります。それを示す物として、皆さんも一度は目にしたことがあるかとは思いますが、玄関などに張ってある「セールスお断り」というボードがあります。日本の企業で営業というポジションは非常に重要なもので、そこに属する人は非常に多いにもかかわらずです。

ポール・ジェイマイヤーの言葉で「人生すべて、また人間すべてがセールスマンだ」という言葉があります。これは「人生とは自分で自分をセールスしていくものだ」という意味の言葉です。モノを実際に売っていない人もその意味ではセールスマンと言えます。又、ある牧師さんが書いた本で「キリストのセールスマン」というものがあります。キリスト教といえば世界三大宗教の一つですが、これとてもキリストが一人でセールスしたものではない。多くの人が個々の意思で伝え、現在に至っている、という内容のことが書かれています。例えばキリスト教の経典として聖書というものがあります。ここに書いている内容は、現在の科学では未だに説明できない「奇跡」も多く含まれていますが、こうした内容すらも時代・人種を超えて受け入れられていったのも「セールス」によるものです。最近よく目にするもので、写真の入った名刺があります。また、高校生の間では『プリクラ』を友人に配る、という行為は当たり前になっています。こうした行為は全て「自己セールス」です。

写真入の名刺であれば「この人と、いつ、どこで会って、どんな話をした」といった記憶が文字だけの名刺よりも鮮明になってきます。そして、自宅の電話番号、携帯番号まして24時間営業と書いてある名刺も最近は増えています。こうした自己アピールは何も社外の人を対象としたものではありません。例えば上司に対して、これだけやっているであるとか、また、これだけやろうとしているということを積極的にアピールすることで、自らの地位や給与を有利なものにしていくのです。 こうした自己アピールは、謙譲を美徳とする日本の文化においては必ずしもよしとはされてきませんでした。しかし、これからはこのセールス力で評価されていく時代になってきているのです。 良いことは積極的に伝えていく。そのために自分のアピールできるポイントを常日頃から意識する、といった日常での訓練が重要になってくるのです。

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