コラム

ビジネスマンの心構え

第5回 潜在能力の力を開発する

数年前のベストセラーで「脳内革命」という本がありましたが、やはり人間の脳にはすごい能力があります。例えば体内にある200本以上の骨や600本位の筋肉など、指令を伝えている幹線は何と64キロにも及ぶそうです。1日24時間毎に7トンの血液を送り出して3分ごとに全身の血液を入れ替える、といった心臓を調整しているのも脳の力だそうです。この脳とはまた違いますが『火事場の底力』というものがあります。かつて実際にあった話ですが、買い物から帰ってきたお母さんが、ふと自分のマンションを見上げると、5階の自分の部屋から我が子がベランダから落ちそうになっていたそうです。当然、その瞬間彼女は走り出して、5階から落ちた子供を受け止め、奇跡的に助かったという事故が起きました。

ここで凄いのはそのお母さんの行動です。子供の落下速度と彼女が走った距離とを計算したら何とオリンピック100m金メダリストのカール・ルイスよりも早く走っていたそうです。さらに子供の体重から重力加速度で計算すると165キロの衝撃をお母さんは受けているのです。この能力こそが『火事場の底力』であり潜在能力なのです。イメージした通りになるという、人間の底力なのです。前述の子供を受け止めたお母さんの話でもそうですが、普通の主婦が金メダリストよりも速く走り、相撲取りのような力を発揮する等ということは現実には考えられないことです。しかし、ここから解るのは「人間の能力は限界がわからない」ということです。生命のエネルギーと言えるかもしれません。

この生命のエネルギーということでは面白い話があります。日本の植物学者の野沢博士という方が「生命、その生きる物すべてが生命エネルギーである」と言っています。博士は植物学者ですからトマト1株からチャレンジして、トマトの潜在能力を引き出すという実験をしてトマトにも潜在能力がある、という結論を導いたそうです。特別な肥料も使わずに1株から何と1万3000個もの実を成らせたそうです。本人曰く、トマトと会話・対話をしながら生命哲学を信じて実を成らす、ということだそうです。この話は映画にもなっているそうです。最近はバイオテクノロジーとか遺伝子操作といった先端技術があるわけですが、それに対してトマトと会話して「どんなトマトも子孫を増やすのだよ」「君はその使命があるのだよ」「赤いトマトを実らせなさい」あまりに対象的ですが現実の結果を生んでいるのです。似たような話は日常でも目にすると思います。例えば花に声をかけるといった形です。

家電大手メーカー、シャープの佐々木元副社長もやはり「植物同士が何かこう会話しているのではないか」といった仮説を立て、それに対してある科学者が実験結果を出したという話もあります。地球そのものが生命体であるということですから、地球に存在しうる物すべて生命体なのかもしれません。無から有を生みだす能力は、不思議ですが、可能性の素晴らしさを教えてくれます。例えば身近なものとしては、画家は七色の虹を三原色、赤・青・黄色を使って描きますし、素晴らしい作曲も結局はドレミファソラシという基本の7音の組み合わせで出来上がっているのです。文学に於いても数限りある文字だけですばらしい感動を呼ぶ文学もできあがっているということです。ですから、そういった具合に無から有を生み出すという素晴らしい能力が人間には潜在的にあるのです。

これは潜在能力ですから隠れている訳です。その隠れている能力を引っ張り出した人が成功を手にし、その夢を現実化させるのかもしれません。自分の可能性を信じて言い訳をしない、作らない。そして他人と比べない、他とは比べないということから、そういったものは生まれます。そのためには日常的に積極的に物事を考え、積極的に肯定的に考え、そうすればできるんだという、可能性を信じることから始まります。

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