コラム

ビジネスマンの心構え

第6回 成功するための6つのキーワード No1

私はここ数年ラジオ大阪で「菅生新のサクセスファイター」という番組をやっています。おかげさまでベンチャー起業家に聴取してもらっており、最近では「是非出演したい」「紹介したい人がいる」といって頂けるようになってきました。 ゲストとして定義しているのが、原則として1950年以降に生まれた若手ベンチャー起業家なのですが、全ての人に共通しているのが「これからこの商品、この業界をオレが作る」「これからオレはこの事業を命に替えてもやり遂げる」といった強烈なまでの意思です。例えば安室奈美恵やスピード、マックス、ダ・パンプといった人気タレントを続々生み出している沖縄アクターズスクールのマキノ正幸校長。子供の才能教育同様に社長も自らの才能教育をしなければならない、という主張の方です。この考え方は全ての事業に通じるということで経済界でも講演を頼まれているようです。日本経済の復興は子供たちが夢を見て、そこに本来持っている潜在能力を発揮する、正にここにかかっている、というわけです。これは起業家が社員を育てるのと同様である、というわけです。

また、これまで様々な経営者の方と接してきて一番思うのが「トップほどよく働く」ということです。私は経営者の方に「お宅の会社で一番働くのは誰ですか」という質問をよくするのですが、大半の方は「自分です」と答えます。関西に来年に上場を控えたインフォキャストというメーリングリストを作っており、そこに広告を入れる会社があります。そこの谷井等社長は未だ20代です。彼が会社を立ち上げたのが阪神大震災直後。震災時、神戸大学の学生だった彼は友人を目の前で失っているのです。足をはさまれて動けなくなり、助けられない内に命を落としたり、といった地獄を目の当たりにしてきているのです。彼はこれで人生観が変わったといいます。普通に就職して会社勤めするよりも、もっと自分の可能性を試さなければいけないのではないだろうか、死んだ気になって仕事を、人生を送ろう。それが生きているということではないだろうか、といった具合です。ここまで人生をしっかりと見つめているのですから、基盤がしっかりしています。既に60万人以上の人にメールを配信しています。

こうした"感性"に加えて必要なのが"パフォーマー"であることです。例えば「自己紹介をしてください」といわれます。経営者であれば投資家、証券会社、アナリストなどに向かって」プレゼンテーションをしなければいけない場面は、必ず訪れます。ここでミスをしてしまったら、受けられるべき融資すらも受けられなくなることもあるのですから、経営者は文字通り"命懸け"です。ある上場を果たした経営者が言っていました。「上場を目前にしてアナリストに色々なことを突っ込まれていくうちに、全て上手に答えられるようになってきた。その中で自分の会社、自分の仕事、そして自分自身のことを客観的に見られるようになってきた。それはまるで1000本ノックのようだった」と。この1000本ノックにどこまで耐えられるか、会社に対してどこまで前向きに捉えられるか、短所すらも長所に転化させていけるのか、これが大きなポイントなのです。

ですから、これは社内に向けても同じことです。例えば営業マンが自社のストーリーや会社の成り立ち、そのポリシーまでを真剣に語れるようになってきたら大したものです。 その位社員にアピールできる能力が必要になってくるのです。これが、ビジネスの現場で相手に感動を与えるのです。ラジオ番組の中では限られた時間ですから、質問項目も整理しておかなければなりません。両親から受けた影響、影響を受けたキーパーソン、転機になった出来事、社長自身のモチベーション、それを維持するものは何か、現在の関心事、業界内で言いたいこと、世の中に伝えたいことは何か、成功というものをどう捉えているのか、これからの夢は、といった形です。

こうしたことを聞いているうちに6つのキーワードが浮かび上がってきましたので、以下にご説明します。

  • 1.カリスマ性
  • 2.モチベーター
  • 3.パフォーマンス
  • 4.オンリーワン
  • 5.素直
  • 6.使命
  • の6項目です。個々については今後このコーナーで詳しくお話していくつもりですが、これらを考えるときに大前提としていきたいのは「やる気」です。

    絶対に成功するんだ、自分はこの事業を石にかじりついてでも成功させるんだ、という気合のようなものがなかったら、こうしたことは全て言葉遊びに終わってしまいます。ビジネスに命を懸ける、というと聞こえは良いですが、そこに果たして覚悟があるのかどうか。私がかつて聞いた話ですが、ある大手消費者金融の経営者は「事業に失敗したらどう責任を取るつもりだ」と聞かれ「そのときは債権者の前で舌を噛み切って死ぬ」と即答したそうです。これはすごい言葉です。半端な覚悟であっては出てこない言葉です。この覚悟が彼と会社を超一流に伸ばしたといっても過言ではないでしょう。21世紀の始まり。今年1年、皆さんがどのようにビジネスを成功させていくのか、そこに私も少しでもモチベーションを高めていくようなお話ができたら、と考えています。

    バックナンバーはこちらから

    ページの先頭へ戻る


    Copyright© Sugou Arata All Rights Reserved.