コラム

ビジネスマンの心構え

第8回 成功するための6つのキーワード No3

今回も前回に引き続き、成功するための条件のお話です。前回までに成功の必要条件として「カリスマ性」「モチベーター」というお話をしてきましたが、第3の条件、それは「パフォーマンス」です。大阪にフジセイコーポレーションという会社があります。ここは多形態飲食店の企業で、現在上場に向けて頑張っています。現在80店を越える飲食店を展開しています。大阪に住んでいる方や出張などでよく大阪に来られる方なら一度位は目にしたことがあるかもしれませんが、「毎度おおきに」と筆文字で書かれた食堂です。この会社を率いる藤尾政弘社長。メニュー表や看板も自分で書いている。また、創作料理も多いのですが、かつて私のラジオ番組に出演していただいたときのことですが、「どうしてこんなに創作料理が多いのでしょうか」という質問に対して「オリジナリティーではないでしょうか。イタリア料理などの定番ものでなく、自分のオリジナリティーを残していきたいということではないでしょうか」との答えをくれました。

同じく飲食業・プロデュース業の小林事務所の小林敬社長。彼はインターネットに特化した飲食チェーンでフランチャイズ展開しています。しかも、特徴としてはフランチャイズ加盟料を取らないのです。では、どこに収入源を持っているのか?それが何と食材を提供する側からなのです。いわば川上から収入を得ているのです。リアルタイムで情報も出しますし、損をしないようなシステムと展開をしますよ、だから、あなた方からお金も頂戴します、といった形です。このフランチャイズの中で先輩のシェフが作ったレシピもライブラリーとしてデーターベース化し、これを別の飲食店は月額5万円でインターネットから見ることが可能になっています。これで会費がもらえ、ユーザーにとってもいいことだ、というわけで需要を拡大しています。パフォーマンスということでいえばもう一人。以前このサクセスウェーブの中でもご紹介しましたSKジャパンの久保敏志社長。この会社はゲームセンターなどで見かけるクレーンゲームの景品であるファンシーグッズを企画・制作している会社です。数年前には阪神タイガースの野村監督のグッズでヒットを飛ばしました。

この久保社長はかつて、テレビ番組の「新婚さん、いらっしゃい」にも出演し、桂三枝と自社の商品を投げ合ったというから面白いではありませんか。必要とあれば、経営者自ら表舞台に出て行き、パフォーマンスを繰り広げる。これは消費者に会社を知ってもらう、といったこと以上に社員に対するモチベーションアップ、そして維持にもつながっていくのです。既に鬼籍に入られていますが、一時はテレビのバラエティー番組に進んで出演されていた城南電機の宮路社長などもそうでした。自らが露出することで、社員は「うちの会社はあの社長の会社です」といった風に話を広げていけます。社員にとっては自分の会社の社会的ステータスとしての知名度であるケースも生じるのです。以前ある不動産会社の経営者がこう嘆いていたことがあります。

ある居酒屋に入ったら衝立の向こう側から社員の声が聞こえてきたのです。しかも、女性との合コンの最中だったそうです。その経営者はニヤリとしながら聞いていたのですが、「俺たちこういう会社に勤めているんだけれど」と話した台詞を聞いてショックを受けたそうです。そこで出た社名は何と全く無関係の社名だったそうです。翌日、その社員に話を聞いてみると彼らは「ウチの社名言っても彼女たち知らないし、逃げられてしまいますよ」と言い放ったそうです。もちろん、その会社は真面目に営業している立派な不動産会社ですし、経営内容も素晴らしい。なのに、何故社員が自信を持っていないか? もちろん、そんなことでしか声をかけられない社員の人もだらしないのですが、社名を浸透させておく、というのは社員にとっても一つのステータスなのです。単に、宣伝効果だけでなく、そこで働く人間のモチベーションアップを考えた上でも、経営者がパフォーマーである必要は生じているのです。

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