コラム

ビジネス最前線

第23回 「ベンチャーメジャーリーガーII」

スパイダーマンやスーパーマンなどはご存知の通りアメリカのアニメだが、日本のアニメもクオリティの高さで世界に広がっているという。シナリオや絵そのもののレベルが優っているからだ。そして、それはベンチャー・ゲーム業界にも表れている。

久しぶりに、(株)トーセの齋藤社長と電話をして話を聞かせていただいた。京都に本社のあるトーセは世界一ゲームソフト数を作ってきたゲームパッケージには名前のでない東証1部上場の会社である。齋藤社長いわく、総じて日本制作ゲームソフトのCGやシナリオ、コンテンツの素晴らしさは世界的メジャーだという。

家庭用ゲーム・ハードのニンテンドーのWiiやソニーのプレステもアメリカには定着していて、アメリカのゲーム市場は2兆円を超えて日本の倍以上らしい。トーセは今や年商約60億で1,000人をかかえ、営業マンのいない、かつゲーム制作依頼の絶えない「世界的裏方企業」なのである。今、制作したソフトのロイヤリティが数年に渡って入って来るという経営体質だ。

アメリカでWiiやプレステにトーセのソフトが次々と売れていく。ハリウッド映画の配給やDVD、そして音楽が日本市場で売れて印税がアメリカにわたっていき、コンピュータではウインドウズなどOSのロイヤリティが・・・その逆をゲームソフト・ベンチャー業界は成しとげているのである。

コンピュータ記憶ハード&磁気メディアのデータ消去装置を伊藤社長が独自で開発してきたオリエント測器コンピュータ(株)もメジャー級な会社である。壊れたコンピュータやコンピュータのごみ箱データも実は全然消えていなくて、情報漏えいの元であり、重要機密の保護のためにもきっちりと消去しなければならないのである。

アメリカにも無い技術であり世界的特許を多くかかえていて、NSA(アメリカ国家安全保障局)がクライアントだという。伊藤社長が小さな事務所で奥さんと二人三脚でスタートして数年でここまでメジャー企業に成っているのが信じられないくらいにスゴイ。最近は財布の上からキャッシュカードやパスポートがスキミングされて偽造されるらしく、財布に入れるタイプの防御カードや防御パスポートカバーを商品化している。おまけに使用後のDVDやCDのプラスティック部分をはがして再度DVDやCDに作成するというリサイクル業にも発展させている。

最新事業としては、プラスティック弁当を残飯ごと廃棄・加工するとプラスティックだけを油にして再利用させるという国家事業のような領域にまで乗り出している。

正に日本を代表する「情報セキュリティを含めた・・リサイクル環境ベンチャー企業」として頑張っている。

通販でも有名なのでご存知の方も多いと思うが、磁気治療器「コラントッテ」は元建築士の小松社長が数年前に開発し、大阪弁由来の「肩、凝らんとって」からネーミングし販売している。

アイテムもブレスレットから腰ベルトなど様々で今や30カ国で販売されている。医療認可に加えNS磁区の交互配列の独自特許をもち、アメリカ・ゴルフ界で浸透しているそうだ。というのも、アメリカの有名なコーチングプロのプッチ・ハーモンとレッド・ベター両氏が人伝いに手にして気に入り連絡してきたという。彼らは、名前こそ言えないが今一番のメジャーゴルファーのコーチで技術指導に加えて、このコラントッテをメジャーゴルファーにつけさせ推薦しているとの事。この双璧の両氏は強烈なライバルで決して肩を並べないそうだが、アメリカのマーチャンダイズショウでの両氏が小松社長を間にはさんで笑っている写真が公開され話題を呼んだらしい。

日本のモノ創りベンチャー企業がゴルフというメジャースポーツに影響を与えて成長しているのが素晴らしいと思う。小松社長は「世界が平和に成っていく手伝い業」をしていると感じているらしい。

ベンチャーメジャーリーガー達とは、最終的には言葉の壁を超え、世界に「平和な笑顔」を運び続ける使命を持った人々なのかもしれない。

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