コラム

ビジネス最前線

第27回 「成長の窓」

今回は「可能性の追求」についてのヒントです。

私が顧問をしている会社の運営する飲食店が東京都内に数店舗あります。
数ヶ月前から全ての店の店長やリーダーたちも集めて、月に一度「モティベーション研修」を約2時間行っています。
そして、一つの店で具体的成果が4か月目から表れました。その店の月の売り上げが800万円から1,200万円に上がったのです。

この事例から「成功のヒント」をお話しましょう。

そこは、六本木にあるお客様の平均飲食単価が1万2千円くらいの、少し高級感のある個室中心の「和食割烹」で、朝は市場で仕入れ、昼には仕込み、夕方5時から開店で朝方5時まで営業をしていました。財界や芸能界の一流の客層も良いのですが、なかなか売り上げは思うようには伸びなかったのです。
「可能性の追求」「潜在能力に気づく」「イメージの力」等をテーマに皆が一生懸命考えました。
そして、その研修をしている六本木店の店長がチャレンジしました。
時間や食材や従業員配置などの障害を超えて、この辺りの割烹では行わなかった「昼ランチ」を始めたのです。
春のオープン後からにぎわっている「東京ミッドタウン」から、まだ道路を二つ渡り静かな通りに歩いた地下の店なのと、「安いランチでは人件費などの採算が・・」ということでランチは行ってなかったのです。

結果、スゴイことが起きました。「日曜日のランチ」が大ヒットしたのです。
それも単価が2千円の鰻のひつまぶし定食と3千円の煮魚定食が何十食も売れるのです。
少し前、30歳過ぎの若い店長は、初めて日曜日の昼に店の前に立って人の流れを見たときにビックリしたのでした。
東京ミッドタウンは観光名所になっているのは知っていましたが、その人々の流れが店の前を通って行列で歩いているのです。
その人々の行く先は東京の「新美術館」だったのです。その時の「モネ展」はスゴイ人気があり、おまけに日曜日に美術館に行く人々はセレブな方々だったのです。
団体で地下におりて来店されて「皆さん3千円ランチでいいですね。」と瞬時に一人の方が20食分注文されるとかで大繁盛に・・・
そして月の売り上げがランチだけで400万円を超えたのです。夜も早めの2時には閉店できるようになりました。

「ジョハリの窓」というのをご存知ですか?アメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリー・インガムが1955年に発表した対人関係や自己認識に関する理論です。
難しくはありません。「ジョハリの窓」には、「開放された窓」「秘密の窓」「盲目の窓」「未知の窓」という四つの窓があり、それぞれの窓の大きさによってタイプを分けるというものです。
窓の大きさは自分自身が知っている部分の大きさと、他人が知っている部分の大きさによって変化します。

簡単に「窓」の意味を述べます。
自分の認識していることで周りの人も認識している周知・常識の窓が「開放された窓」、自分だけが知っていて他人の知られていない窓が「秘密の窓」、自分が知らなくて他人が実は知っていたり気づいている「盲目の窓」。この3つの窓の存在はよく考えればお解りだと思います。
そして最後の窓が、自分も他人も気づいていない「未知の窓」なのです。
この、自分も知らない他人も知らない「未知の部分」を開拓してこそ成功・成長があるのです。これは今までは無意識の部分であり未知の才能や可能性が眠っている部分でもあります。

これを開拓するには、これまでと違った行動をする必要があります。
新たなことにチャレンジすることで、自分の知らない状況を見いだすのです。
行動して自分や他人の反応を知ることでしか「未知の部分」を理解できません。行動しかないのです。
もし今以上の成果と今よりも自己レベルを向上させたいと思ったら、自分の考えやカラに閉じこもらず新しい窓を開けて積極的にチャレンジしてみましょう。
「見えなかったモノが見えてくる」という体験の積み重ねが人間を強く成長させるようです。

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