コラム

ビジネス最前線

第31回 「成長への理論武装」

最近のビジネス書のタイトルはとても長いものが多くなってきています。

少し前のヒット本で「さおだけ屋はなぜ潰れないか?」「頭のいい人、悪い人の話し方」「仕事ができる人できない人」等は代表的な例でしょう。反対に昔は「脳内革命」や「〜論」「〜法」と簡潔なタイトルが多かったような気がします。そして、ここにも顧客をキャッチする成功のヒントがあると思うのです。

実は、昨年末に出版した私の本のタイトルは「成功した起業家はなぜモチベーションを持ち続けられるのか」という正に長いものですが、このタイトルでの良い評価をいただいています。

「成功」「起業家」「モチベーション」というキーワードを押さえながら一度聞いたら覚えやすいというより「なぜ?」で問いかけられているから答えを知りたい心理が働く、ということです。

つまり、現在「なぜ〜?」のタイトルの本がとても増えているのです。“トリビア”や“うんちく”や雑学ブームは心理的欲求の満足を満たして、かつ他人に伝えて優越感にもなるということからでしょうか?私の本も初めは私の中で原稿上での仮のタイトルは「サクセス・プロジェクト」であったのですが最終打ち合わせでの出版社社長のアイデアでこの長いタイトルになったのです。加えて「本屋さんが何処に並べればいいか分かりやすく・・」とも言われたからです。上記の中のベストセラー「頭のいい人、悪い人の話し方」著者の樋口裕一氏も「悪い人の話し方は書いてないけどタイトルは出版社でこうなった。」と話して頂きました。

お客にイメージを与えるタイトルや表紙などのきっかけは素晴らしい武器にすべきなのですから、分かりやすい方が良かったのです。昔から言われている右脳と左脳とは、感覚脳と論理脳ということで、感じてから理詰めで記憶するということ。

たしかに人間は何かをやって見ようとすれば、感じるイメージ先行で、それを「どうすれば実現できるか?」と知識を持って具体的な答えを導く、という手順であるから「いつか鳥のように空を飛びたい」が「鉄で作った飛行機械」と「パイロット技法」までを生み出したのです。

さて、前述から学ぶ事としては「相手にイメージさせられるキーワードで徐々に理詰めをしていく重要性」なのです。理論的な答えをもって物事や考えにクサビを打っていくのです。

例えば、「マンホールはなぜ丸いのか?」という質問に皆さんはどう答えるでしょうか?

地域の特性を活かして東京なら東京タワーの形、大阪なら大阪城の形、千葉県ならディズニーランドのミッキーマウスの形でもいいかもしれません。ズバリ、答えは「丸いふたはズレても穴に落ちないから」でしょう。「丸いと転がして運びやすい」も正解かもしれません。つまり、理論で“これしかなく、今後このことは考えなくて良い”のが正解回答なのです。感覚がシステム化されるのが体得であり得意・便利になるのです。

“理論や理由を付けると次に進める”のが成長かもしれません。

いろいろな業界の仕事や商品などで、当たり前となっている事柄には何かの理論理屈があると考えてもいいでしょう。改良・進化も必然の理論武装がなされていくからなのでしょう。

家に帰って「靴を前向きにそろえる」のも「明日履きやすい」からではなく、じっとかがんで靴をそろえる時に「一日の終わりに今日出会った人たちに感謝」や「迎えてくれる家族に感謝」のために頭を下げる、を付け加えると「明日履きやすい」以上の理論武装で明日から何ともなく体得し実践できます。一つ一つの仕事をこなすということは、実は「理由付け」の連続かもしれません。しかし、そこには深い人間成長のヒントが隠されているのでしょう。今まで無理だったような事が当たり前の事として出来るために、日々の何気ない行動や周りの事柄にアンテナを立てて理論を持って観察・実践してみましょう。

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