コラム

ビジネス最前線

第34回 「成長への自己キャラクターつくり」

先日、ベンチャーとして一代で東証1部上場を果たした(株)エスケイジャパンの株主総会がありました。そして、その二次会場はゲームセンターのクレーンゲームの機械が多く並べられていて総会に参加された株主の皆さんに無料で取り放題の会場となっていました。このように、最近の株主総会は、ユニークかつ株主に分かりやすいものが多く見られるのです。株主と会社経営者との意見交換は勿論ですが、株主総会も会社のPR・お披露目会ということでしょう。この会社は毎年ホテル会場にクレーン機を持ち込み、株主さんに自社の製品の認知と商品の流れをお見せしているのです。親子連れからカップルまで幅広い層に人気の自社製品のドラえもんやキテーィちゃんのぬいぐるみなどのグッズが取り放題でのサービスぶりでした。一企業の商品のファンであるお客さんはすべて株主みたいなものです。そして、企業は最終的にはお客さんに笑顔を提供しなければいけないのです。そういう意味で商品説明もいらずに笑顔を運ぶキャラクター商品ビジネスはとても素敵だとも思いました。これら景品用のキャラクターグッズを製作・販売している久保敏志社長は長崎県の五島列島から裸一貫で大阪に出てきて創業し約20年で今の会社に育て上げました。というより、今のキャラクターグッズとアミューズメントをコラボレーションさせた第一人者なのです。当時「ゲームセンター」と呼ばれるアミューズメントパークで使用されている景品は麻雀牌やガイコツなど「田舎の温泉地の土産物」のような景品が中心だったのに、スヌーピーやキティーちゃんのぬいぐるみキャラクターや携帯ストラップを持ちこんだのです。アミューズメントパーク側はすぐに注文を出し、ちょうど、クレーンゲームが爆発的ヒットの兆しを見せていたタイミングの良さもあって、この営業戦略は大当たりして業績も急拡大したのでした。そして、野村監督や星野監督キャラ商品を当ててずっと、阪神タイガースグッズやショップもタイミングよく展開しています。

その総会には(株)ラウンドワンの杉野公彦社長もいました。杉野社長も久保社長と同じく一代で大きなアミューズメント施設を全国展開してきました。ボウリング中心でカラオケもある総合アミューズメント場は今では90店舗くらいあり、現地での従業員の人材雇用と地域のお客様に笑顔提供の貢献をしています。年商800億で経常利益が約180億は一代ベンチャーとしてとても立派な企業経営でしょう。昔から、とんねるずや郷ひろみ、そして長州小力など、その時の旬のタレントを使ってユニークな広告CMをうつPRも上手いのです。杉野社長は常にアイデアが浮かぶと直ぐに、決して上手いとはいえない絵や図を走り書きして周りに説明し意見を求めるのです。このことだけを取っても、とてもタメになる成功の秘訣だと思うのです。

この二人はとても仲良しですが、実はとても人間としても経営者としてもキャラクターがよく似ているのです。一つは、とても現場が好きということです。常に現地に行って自分がお客さんになり、店構えやお客の動線や見せ方のチェックを研究するのです。日常、飲食店など、どんな店に行っても研究チェックを欠かしません。何か少しでも集客のヒントがあれば実行しようと考えます。ラウンドワンの株主総会もいつからか毎年土曜日の集客できる日程にしています。もう一つは、自身がとてもユニークなキャラクターだと自覚しているということです。つまり、周りと同じペースや流行の事柄は気にせずにマイペースな自分にあった指針と行動で考えるのです。これによって自分の不得意分野は人材育成し任せて育てるのです。最後に、二人とも庶民の“人なつっこい子供心”を持っているということです。「全国の店のトイレの手洗いの水道を一時出にくく閉めたら年間云千万円浮いたんですよ。」と笑顔で話す杉野社長は、本当に憎めないいいキャラクターだと思います。

ベンチャーの株主総会は代表のキャラクターのお披露目会ともいえます。私は前に、私たちは皆、自分というベンチャー株式会社の社長であり周りに株を買ってもらって人生経営をしていると書きました。自己経営の成功に直結するユニークな潜在しているキャラクターを見つけて現場で顕在化していきましょう。

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